中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社様のインタビューイメージ

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社

年間約3万件のアクシデントが発生する高速道路。迅速な情報 共有だけでなく、660時間以上の工数削減を実現したOptimal Biz/Optimal Biz Gadgetの魅力とは

導入理由
  • 高速道路保全管理の現場での素早い情報共有を実現し、効率的かつ安全なデバイス運用を確保したかった

導入効果
  • 業務に不要なアプリの非表示や無効化/アプリ配置の固定化が可能となり、管理者と利用者の手間を大幅に削減
  • 各地域の業務ニーズへ柔軟に対応可能となり、地域ごとに異なるアプリの導入と管理が容易に
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土木情報技術部 情報管理課 係長
栗﨑真吾氏

高速道路を安全な状態に保つためには、毎日の状況確認と有事の際の迅速な対応が不可欠です。情報共有に必要なスマートフォンを適切に管理していくために、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京は、モバイルデバイス管理(MDM)ソリューション「Optimal Biz/Optimal Biz Gadget」の導入を選択しました。
本記事では、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京 土木情報技術部の栗﨑真吾氏に、Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetの導入経緯や、その効果について詳しく伺っています。

モバイルデバイスを使った高速道路保全管理の最前線

-はじめに、貴社の企業概要と栗﨑様の担当業務を教えて下さい。 中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京はNEXCO中日本グループの一員として、高速道路の保全管理を中心に、調査分析、コンサルティング、技術開発などに取り組んでいます。東名高速道路や新東名高速道路、中央自動車道といった、日本の経済活動を支える11道路、897㎞の高速道路の安全を維持するために、約1,200名の社員が日々働いています。

わたしは土木情報技術部に所属していまして、保全管理を担う現場をICTの面でサポートする業務を担当しています。

-高速道路を保全管理するために、モバイルデバイスをどのように活用されているのでしょうか? 現地の情報をすばやく共有するためのシステム“ERSS(緊急報告支援システム)”のクライアント端末として、Androidのスマートフォンを活用しています。

高速道路では日々、積載物の落下や交通事故、道路損傷の発生など、いろいろな事が起きているのですが、そうした現地の状況を、写真やGPS位置情報を付与した上ですばやく共有する仕組みがERSSです。報告件数は年間で約3万件になります。

-毎日約100件のペースでなんらかの事象が高速道路で発生しており、維持管理のために対応されているのですね。ERSSはいつ頃から運用されているのですか? ERSSは2007年より稼働しているシステムですが、当初はガラケーで運用していました。その後、Windows Mobile端末への切り替えを経て、今は約450台のAndroidのスマートフォンを使っています。

Androidのスマートフォンの写真

自由なカスタムが可能なMDMを導入!スマートフォンが、誰もが使いやすい業務端末に変身

-Androidのスマートフォンを導入する際に、モバイルデバイス管理(MDM)のソリューションとして“Optimal Biz”を採用されています。数あるMDMの中から選ばれた決め手を教えて頂けますか? いちばん大きな理由は、Optimal Bizのオプション機能である“Optimal Biz Gadget”の存在でした。これを使えば、業務に関係ないアプリを非表示・無効化するのはもちろん、管理者が任意にアプリの配置を決めて固定することができます。アイコンの位置が決まっているため遠隔でのサポートも行いやすく、スマートフォンを“業務端末”とする上で、無くてはならない機能だと思いました。他のMDM製品についても検討しましたが、Optimal Biz Gadgetほどに厳格に管理できるものは見つかりませんでした。

また、同時期にAndroidのタブレットが導入されていたのですが、こちらでもOptimal Bizを導入していました。つまり、私たちにとっては既に利用実績があり、製品に信頼が置けるMDMでもありました。

-Optimal Biz GadgetにはAndroidのホーム画面をカスタマイズできる機能があり、「アプリの配置を管理者が固定化できる」という点が重要だったのですね。 スマートフォンの設定は、操作に不慣れな人にとっては時間がかかってしまうものです。しかし、Optimal Biz Gadgetでシンプルな画面にすれば、操作の負担を軽減することができます。管理者としても、マニュアルの作成や利用者からの問い合わせ対応が楽になります。例えば、利用者が問い合わせを行う際にも、「左上のボタンについて教えて下さい」と言えばすぐに管理者に伝わります。

Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetによる自動化で、設定時間を大幅に節約

-管理者目線で見た、Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetの使用感についてお聞かせ下さい。 現在は、新入社員もふくめた3人が管理者となっています。操作を分かっている人が口答で伝えれば、すぐ使いこなせる分かりやすい管理画面だと思います。今は端末を機種変更したばかりで、初期不良の交換がちらほらあるのですが、代替機をMDM登録することも容易にできています。

-Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetを導入したことによる、定量的な効果はありますか? アプリの自動インストール機能のおかげで、管理者・利用者ともに手間を大幅に減らすことができました。

弊社は約900kmに及ぶ高速道路をカバーしているため、地域による気候を考慮する必要があり導入しているアプリが多種多様です。除雪情報アプリを使うエリアがあったり、アクションカメラを活用するエリアがあるなど、地域によって少しずつ異なるのです。でも、Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetならば設定のグループ分けをしておけば、あとは自動的にアプリのインストールやバージョンアップをしてくれます。

以前はアプリ1つをアップデートするのにも手動で設定が必要で、1人につき10分ほどかかっていました。それを年間で10回程行う必要がありましたので、それだけで100分/人の時間が必要になります。

しかし、Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetを導入したことで、アプリ更新にかかる時間が短縮されましたので、ユーザー全体で約年660時間削減できていると概算できます。

また、先日行った機種変更で、キッティング作業(業務用初期設定)におけるOptimal Biz/Optimal Biz Gadgetの便利さを改めて感じました。山のように端末が届いた時は、途方に暮れたものですが、IDの紐付けさえすれば、あとは自動でOptimal Bizが設定してくれますので、非常に助かりました。

Optimal Bizを導入で12分x年10回=年間約2時間 作図説明

-その他に効果を実感する出来事がありましたら教えて下さい。 端末の紛失時はリモートで端末をロックしたり、初期化したりできるので、情報漏洩対策としてとても有用な機能が備わっています。電源が入っていなくとも過去100件の位置情報履歴が残っているので、「最後に利用した場所」が分かるのも便利です。実際、それで紛失した端末が見つかりました。

Androidのスマートフォンを操作している写真

-導入後のサポートについては、いかがでしょうか? 以前使っていたAndroid端末は、バージョンが古いこともあって想定通りに動かないことが多々あり、よく相談に乗って頂きました。また、機種変更の際も、動作検証から協力して頂いたおかげで、とても安定して稼働しています。移行期間中は管理端末数が一時的に倍になるものですが、ライセンス料についても柔軟に対応して頂けました。

-最後に、今後の展望をお聞かせ下さい。 ERSSを利用して情報共有するためには、当然、通信が繋がっていなければなりません。そこで今回の機種変更では、通信障害に備えてバックアップ回線を使える端末を導入しました。Optimal Bizならば、端末ごとにどのSIMが有効になっているか一覧で見ることができるので、管理面で非常にありがたく思っています。

高速道路の異常を発見し、安全な状態を維持するためには、素早い情報共有が欠かせません。そのために必要な業務端末の運用を支えてくれるツールが、Optimal Biz/Optimal Biz Gadgetなのです。

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中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社

(東京都新宿区 代表取締役社長 源島 良一 1972年9月創立)

私たちは、50年以上にわたる東名高速道路や中央自動車道の保全管理の経験と技術を基に、高速道路の管理を確実に支え続けています。

NEXCO中日本グループの一員として、道路保全に必要な高度な技術を持った技術者集団として、各種技術の連携を活かして、道路保全から環境保全まであらゆる問題に対応し、高速道路の重要な使命である安全・安心・快適性の確保に日夜努めています。

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